「おっかしゃん」とは筑後地方の方言で「お母さん」の意味。
「ちっご版」の表紙では、地元のおっかしゃん(お母さん)たちに毎月記事を依頼。
いろんなお母さんのココロを届けています。
題して「おっかしゃんリレー」
4年半で52名のお母さんたちに執筆していただきました。
53番目、8月号は朝倉郡筑前町に住む2児のお母さん、笹部沙織さん。
筑前のお母さん大学生オススメ
こだわりのベーグルと乙女心をくすぐる雑貨「こみせ」の店長さん。
お店にもお母さん業界新聞を置いてくださっています。
笹部さんの人柄あふれる記事、お楽しみください。
「お母さんとは」
私は3人兄弟の長女で、弟が2人。
お姉ちゃんという立場に1歳3か月でなりました。
必然的に甘えるのが下手な子に育ったと思います。
そんなことも影響してか、子どもが欲しいとは思いませんでした。
子育てする自信がなかったのです。ところが20歳の頃、あっという間に母になりました。
自分が未熟なので母親らしい母親では決してなく、子どもが泣けば一緒に泣いたりしていました。
そんな状態でも子どもは育っていくもので、気づけば15歳と13歳。
子どもたちはかけがえのない存在となりました。
母性とはこういうことなのかと不思議に思います。今でも、私は他のお母さんに比べて、とても未熟だと思っています。
でもそのくらいでいいのではないかとも思うようになりました。
未熟だと自負しているからこそ、子どもに対して「子ども」というより「ひとりの人間」として接することができる気がします。自分の価値観を子どもに押し付けず、子どもには子どものものさしで生きていってもらいたい。
つい、自分の経験をもとに話をしたくなりますが、それは私がそうだっただけで、
誰もがそうとは限らないと思うのです。大人ってそんなに偉いものでもありません。
嫌なこともたくさん経験し、子どもたちなりに答えを見つけてほしい。私はお母さんになれているのだろうか。
ただ、いつどんなときだって味方でいようと思っています。(笹部沙織)
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