▼9月23日は「ぶどうの日」。
小学2年の教科書に載っている坪田譲治の童話「きつねとぶどう」。
子ぎつねのためにぶどうを採りにいった母ぎつねが
猟犬に襲われ親子は離ればなれに。
子ぎつねは後に母の思いを知るという切なくもあたたかい物語。
死の表現はないが
「そこにぶどうのなっているわけがわかりました」の一文で
子どもたちはそれを理解する。
▼ぶどう狩りの現場で今起きていること。
茎に近い甘い実だけを食べる客を嘆いた農園が
「こんな食べ方をしないで」とSNSに発信すると、
「食べ残されないおいしいぶどうをつくれ」と書き込む人も。
▼別園ではぶどうを隠して持ち帰る客が後を絶たず鞄チェックを始めたが、
バイト員に「怪しいからしっかりチェックしろ」と聞えよがしに言う園主に、
「楽しいはずのぶどう狩りで不快な思いをした」と批判する客の声もあった。
▼ネットは癒しにも武器にもなる。
倫理観や想像力の欠如が問題だ。
(お母さん業界新聞1909/苺一絵)
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