お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

育児は迷惑をかけながらやろう~うつうつお母ちゃんの産後道Vol.11~

子育て支援のミニ運動会。本人は何のことやら(笑)

2人目の出産後、入院せずに済んではいましたが、しばらくはミルクの量も決断できずにいました。
お世話になった助産師さんに電話をし、自分のすべきことを、確認していました。

夜中に息子が泣き出したら、こちらがパニック。
さっきミルクをあげたばかりなのに…。
泣き止んでほしい、でもあげれば太りすぎるのではないか…。
現実と妄想の狭間で頭が重くなる日々。

自分としては、ギリギリまで我慢して電話したつもりでした。
ところが先日、体験談を話す私を見て、
「かなりの頻度でかかってきてたもんね。
でも、この電話を切ったら、またかかってくるだろうか、自殺するのではないか。
そう思うと電話を手放せなかった」と。
「すみません。私なりに相当遠慮してかけていたつもりでした」と笑い合いながら、当事者の感覚とサポートする側の感覚の違いを共有しました。

ある園で出会った先生に言われた言葉があります。
「大坪さんは、迷惑かけんように、かけんようにってやってきたやろう? あのね、育児は迷惑かけながらやるもんなんよ。『ありがとう、すみません』っていう親の姿、子どもにしっかり見せてやらな」。

本当にその通りだと、今だからこそ思います。
私も今、「おかげさまで」と言いながら、「お互い様よ」と、誰かの助けになりたいと強く思っています。

文・写真 マザージャーナリスト大坪香織


お母さん業界新聞ちっご版Vol.54(2019年10月号)掲載 
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.11

 

うつうつお母ちゃんの産後道Vol.1「大丈夫じゃなくても大丈夫!」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.2「娘はかわいいけれど」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.3「肥だめに身を投げる状態」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.4「ちゃんと育児に戻るため」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.6「不安を取り除けるのは自分だけ」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.7「地域医療の連携で支えてもらった命」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.8「こうしてもらえて、本当によかった!」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.9「暇にしないことが命をつなげた」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.10「産婦人科、心療内科、助産師さんの連携のおかげで」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.11「育児は迷惑をかけながらやろう」
うつうつお母ちゃんの産後道Vol.12「産前・産後うつのあなたと、ご家族の皆さんへ」

2020年度「うつうつお母ちゃんの座談会」
産前・産後うつ経験者の大坪香織さんが話し手の当事者同士の会なので安心してご参加ください。
他、オンラインでも開催しています。詳細は随時更新中。
★2020年9月30日オンライン座談会 イベントページ

 

コメントを残す

ABOUT US
安達真依
お母さん大学久留米の事務局長☆あだっちゃんです。 旦那さんの実家に完全同居。 嫁姑問題に立ち向かいながら、同居のいいとこ探します。 元気な9歳11歳13歳の息子3人。親離れを感じ始めています。 #同居嫁、#年の差婚、#男児3人、#不登校、#PTA役員、