お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

一人でがんばらんでよかよ。 いつでも私たちの手を借りに来て!

特定非営利活動法人子育て支援ボランティアくるるんるん 理事長 芹田隆子さん副理事長 井上祥子さん

「○○ちゃんママ、よくがんばってるやんね」と声をかける先生。
西鉄久留米駅東口に隣接するリベール5 階に年間4 万8000 人もの親子が訪れる場所がある。
「ココがあったから、ココの先生たちがいたから子育てをがんばれた、この時期を乗り越えられた」と話すお母さんも多い。
いつ行っても、変わらずあたたかい笑顔で迎えてくれる「子育て交流プラザくるるん」。
運営している先生方にお話を聞きました。(マザージャーナリスト池田彩)

子育て交流プラザ くるるん
久留米市天神町8 リベール5 階 TEL0942-34-5571
開館時間 10 時~ 18 時 休館日 第2・4 木曜日、年末年始

 

Q.立ち上げの経緯を教えてください

くるるんは乳幼児(0 歳から未就学児)とその保護者のためのつどいの広場です。
2002 年に、久留米市の子育て支援事業の中核として開設され、当時は市の職員が常駐していました。
私たちはボランティアスタッフとして養成講座を受け、週1、2 回、自身の子育ての合間に入っていたのがはじまりです。

2 年後、久留米市が民間に委託するということになり、私たちにNPOとしてやってみないかと提案があり、中心メンバーで「特定非営利活動法人子育て支援ボランティアくるるんるん」を立ち上げ、2005 年に久留米市の委託を受けて、運営をスタートしました。

今でこそ、さまざまな場所に子育て支援施設はありますが、20 年前はまだ全国的に珍しく、手探り状態でのスタートでした。
子育て支援とは?ボランティアとは?を皆で考えては話し合い…。
毎日が試行錯誤で、ようやく今のカタチになりました。

特定非営利活動法人
子育て支援ボランティアくるるんるん
理事長 芹田隆子さん・副理事長 井上祥子さん

Q.特に大切にしていることは?

子どもと一緒に遊んだり、親同士がおしゃべりをしたり、子育ての悩みを相談したり…。
いつでも気軽に立ち寄って、親子でゆったり過ごせる場所として利用してもらいたい。
年間を通しての企画やイベントに一時預かり、子育て情報の掲示などを行い、安心して楽しく子育てができるようにと、常に考えています。

親子がホッとできるように、いつも笑顔であたたかく迎えること。
無理に指導しようとはせず、寄り添い、親が子育てに喜びを見つけられるような支援をすること。
広場での交流を通じて、育ち合う関係をつくること。
この3 つは、20 年前からずっと大切にしていることです。

現在メインスタッフ15 名、ボランティアスタッフ105 名という大所帯ですが、月に1 回の定例会では、みんなの気持ちを合わせることも大切にしています。

好評の「ふれあいベビーマッサージ」
(月曜日11:15 ~、13:45 ~ *祝日11:15 ~のみ)
申し込み不要、気軽に参加できる

私たちの新聞も置いていただいています

「お母さん業界新聞」を毎月楽しみにしているお母さんもたくさんいます。
等身大のお母さんたちの声がきっと響くのでしょう。
くるるんで、この新聞に出会えるお母さんが増えるといいですね。

保育所・幼稚園情報も入手できる

Q.どのような催しをしていますか?

毎週月曜日に開催している「ふれあいベビーマッサージ」のほか、「子育てホットライン(電話相談)」、離乳食相談や助産師・栄養士子育て健康相談など、お母さんたちの生の声を聞きながら企画しています。

また、中高生を対象にした「子どもとのふれあい体験」や「プレママ・プレパパセミナー」にも力を入れています。

一人っ子家庭も多くなり、小さい子に接したことがない、赤ちゃんを抱っこしたことがないというお母さんもたくさんいます。
赤ちゃんが泣いてもどうしていいかわからないという人、オムツのCM を見てオシッコは青色と勘違いしている学生さんもいます。

実際に赤ちゃんにふれあい、お母さんたちが一生懸命にお世話している様子を見ることで、命の大切さや、自身の存在の大切さに気づいてもらえたら、いじめや自殺の防止にもつながっていくと思っています。

南筑高校の2 年生がふれあい体験中。か
わい~い!と歓声が上がっていた

Q.利用するにはどうしたらいいですか?

はじめての方にはスタッフが丁寧に施設内のことを説明します。
その後は、受付で名前を書いて、お子さんの名前シールを貼ってもらえばOK。
たくさんの方が訪れる場所なので、気持ちよく過ごせるよう決まりは少しありますが、基本はお母さんたちがゆっくりと過ごせるように配慮しています。

駅が隣接しているので市外の方もたくさん来ます。
さまざまな問題を抱えたお母さんが、毎日のように来ることもあります。

子どもは未来の社会を担う要です。
その子どもを育てる基本は家庭にありますが、子育ての環境はお母さんだけで決められるものではありません。
いろんなことを勉強しながら、必要に応じて各関係機関につないでいくことも私たちの大切な役割だと思っています。

Q.お母さん、お父さんへ一言

里に帰るような気持ちで気兼ねなく利用してください。
遠慮なく人の手を借りることで、子どもたちも幸せをいっぱい感じることができます。
くるるんには、おばちゃんたちの手も口もたくさんあります。
スタッフ一同、皆さんのご来所を心よりお待ちしています。

スタッフの皆さん

 

気になること、話してみませんか?

子育てホットライン
TEL0942-34-5573
メール相談 kururun@ktarn.or.jp

(お母さん業界新聞ちっご版Vol.60 2020年2月号 2面 ちっごのひとびと)

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ABOUT US
安達真依
お母さん大学久留米の事務局長☆あだっちゃんです。 旦那さんの実家に完全同居。 嫁姑問題に立ち向かいながら、同居のいいとこ探します。 元気な9歳11歳13歳の息子3人。親離れを感じ始めています。 #同居嫁、#年の差婚、#男児3人、#不登校、#PTA役員、