お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

馬車道でパンプキンカクテルを傾ける

YOKOHAMAさんぽ 【横浜版創刊号:THE BAR CASABLANKA】

10席ほどのカウンターは、常に埋まっている。
ドリンクはすべてオーナーバーテンダー山本悌地さんがつくる。

「お母さんらしき方は、ささっと2杯くらい飲んで帰る。時間の使い方が上手ですよ。」微笑とともに優しい声でそっと話す。

無理して話さなくてもいいし、名前の知らない隣人と話すもいい。非日常のひとときを、思いのままに過ごせばいい。

カウンター越しに、鮮やかな手つきでカクテルを作る様子が見えるから、できれば右端の席に座りたい。
季節のフルーツを使用したカクテルが人気だが、おすすめは「パンプキンのカクテル」。

「亡き母と、銀座のカフェで一緒に食べたケーキとコーヒーの味を再現したものです。」

口に含むとふわっと甘い香りに包まれる。微かに残るかぼちゃの食感と、甘さとほろ苦さの表裏一体感が絶妙で、これを目当てに訪れる客も多いとか。

山本さんが母を想ってつくるカクテル。誰もがお母さんを想い懐かしむ日が来るのだと思うと、昼間の口答えにザワついていた心も静まり、息子の寝顔見たさに帰ろうという気持ちがわいてくる。

THE BAR CASABLANKA は9月21日で25周年を迎えた。
これからも非日常の場所であり続ける。

 

The Bar CASABLANKA
横浜市中区相生町5-79ベルビル馬車道B1
TEL:045-681-5723
17:00~26:00(25:30LO)

 

(横浜版 創刊号)

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