お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

ドキドキするような本との出会い

ドキドキするような本との出会い
ほっとするような人との出会い

Mama Smile Link 【横浜版 2020.3月号 こどもの本のみせ ともだち 】

港北区日吉の閑静な住宅街、道路沿いにある小さな本屋さん。
店内に整然と並ぶ絵本と児童書。
壁には著者からのメッセージの書かれた色紙が飾られている。
最近はインスタやツイッターで店の存在を知った作家さんが、
遠方から足を運んできてくれることもあるという。

もともとは1964年創業、徳村彰・杜紀子夫妻が経営していた普通の書店だった。
1973年に「良い子どもの本の専門店 ともだち」を開店。
本屋でありながらイベントを開催するなど、
当時としてはコミュニティ書店の先駆けであり、絵本・児童書専門店の草分け的存在であった。
しかしその数年後、夫妻は「子どもの村」をつくるため、北海道へ移住。
「この本屋をなくしたくない」との思いから、一人の主婦が店を引き継いだ。
そこからは有志の母親たちが入れ替わり立ち替わりボランティアとして関わりながら経営し、
2011年に現在の場所に移転した。
現在は20人のメンバーが参加。
今年で47周年となる。

棚に並べる本は、毎月「書籍会議」をして厳選。
小さな頃、お母さんと一緒に通っていたという小学生が一人で本を探しに来ることもあるため、
児童書も置いている。

毎週、無料の「おはなし会」を開いているのは、気軽に訪れてほしいという思いから。
この辺りには転勤族が多く、住民の出入りが激しいという。
孤育てを余儀なくされているお母さんが、ふらっと立ち寄れるお店になれば、と。

ディズニーやアンパンマンといったキャラクター本を置いていないのも特徴の一つ。
絵本には埋もれた名著も多く、「内容で選んでほしいから」。
「本が好きというよりは、この場所が好きなのかな」笑顔でこう話すのは、
運営メンバーの及川智子さん。
47年もの間、この店がお母さんたちのオアシスとなってきた証。
ここは、いい絵本、いい人たちに出会う場所。
たくさんの母たちのプライドが、これからも店を守っていく。

〒223-0062
神奈川県横浜市港北区
日吉本町2-44-10

TEL&Fax 045-561-5815
HPはこちら

(横浜版 2020.3月号)

お母さん業界新聞横浜版 3月号コンテンツ

コメントを残す