お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

マイナスをプラスに変える力を

PAPA style 【横浜版2020.4月号:エンドケイプさん(坂上大輔さん)】

子どもの頃、「好きな植物の絵を描きなさい」と先生に言われたので、
自分のイメージを絵にしたところ、叱られたことがある。
それがトラウマとなり、現在の創作活動の原点になっている。

「バナナート」を始めたきっかけは、
すぐに傷んでしまうバナナの弱点を、
傷ではなくアートととらえたら、プラスになると思ったから。
考え方や視点を変えることで、
ネガティブを一瞬でポジティブにしてしまう。
世の中にはネガティブなものはないのだと、子どもたちに伝えたい。
一つとして同じ形のないバナナという
独特のキャンバスに絵を描くことで想像力も培われる。
毎日息子の弁当に入れるバナナートは、
ぼくにしかできない、息子への愛情表現の一つ。

子育てで大切にしているのは、
ダメと「言う」のではなく、
ダメと「わからせる」方法を考えること。
否定しない否定。
たとえば入り口がたくさんあるとして、
それを一方的に親が閉めることはしたくない。
どのドアを閉めるかは、子ども自身に選択させたい。

新型コロナウイルスで幼稚園が休園に。
そこで、家族プロジェクトを立ち上げた。
初日は「イナゴが食べたい」という息子の希望で「イナゴ探しプロジェクト」を実施。
横浜橋通商店街の鰻屋で売っていることを突き止め、わざわざ買いに行った。
イナゴの佃煮のつくり方もyouTube で調べた。
息子は美味しい!とご満悦。
自分で考え行動して食べたのだ、美味しいに決まってる。
決定と気づきによってモチベーションは格段に上がる。
子どもの発想力に驚かされ感動することが、
クリエイター魂を刺激し、父の最大の喜びにもなっている。

エンドケイプ
(作詞家・ クリエイター)

https://lineblog.me/endcape/

(横浜版 2020.4月号)

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