お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

私 お母さんって何?

今朝早く、1本のメールが届きました。

匿名ではなく、ちゃんとお名前も連絡先も書いてありました。

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私は、お母さん、とは、何ですか?

私情ですみません。
返信はいりません。
今後もよろしくお願いします。

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返信いらないと書いてあったけど、
この方からいただいた質問は、私の人生のテーマ。

返信したいけど、きっと、私の返信を重く感じるかも。
だったら、ここでつぶやこうと。

私 お母さんとは何ですか?
もう、30年も考えているけど、
まだちゃんとした答えは出ていません。

それくらい、お母さんは偉大であり、不可解であり、不思議な存在…。

いつも、講演会でやることがあります。
私一人で考えても、答えが出ないので、
講演会に参加してくれた全員にこの質問をします。

お母さんは〇〇です。(ブレーンストーミング)

私が「お母さんは?」と聞く。
一人ひとりにマイクを渡し、それぞれが答える。

今、お母さんという言葉で、思い浮かぶことを、
そのまんま答えてください、とお願いします。

全員参加。パスなしという私の言葉に、
眠そうだった参加者が、ヤバいと目を覚ます(笑)。

お母さんは、愛です。
お母さんは、大変です。
お母さんが、笑顔です。
お母さんは、元気です。
お母さんは、泣いています。
お母さんは、眠いです。
お母さんが、太陽です。
お母さんは、海です。
お母さんは、24時間営業です。
お母さんは、根っこです。
お母さんは、心のよりどころです。

お母さんは〇〇が、会場中に広がる。

ある会場で、こんなことがありました。
会場には、ひとり男の子がお母さんと一緒に参加していました。

私の話を聞いてくれているのか、わからないので
マイクを渡そうか、躊躇していると、
その子は当たり前に、隣のお母さんからマイクを受け取りました。

ちょっとはにかみながら、そして、私を見てくれた。

私は、男の子に、「お母さんは?」と聞いた。

その男の子、なんと答えてくれたと思いますか?

なんと、その男の子は、
お母さんは「です!」と答えてくれたのです。

隣にいた、男の子のお母さんだけでなく、
会場中の人たちの心に、パァッと花が咲きました。

涙を流しているお母さんも何人もいました。

この男の子の心に描いたお母さんの花は、どんな花だったのか。

この小さな男の子が、
お母さんとは何かを、私たちに教えてくれた気がしました。

いつも、ガミガミ叱ってばかりいるお母さんも、
子育てが大変だと悩んでいるお母さんも、

どんなお母さんも、子どもにとっては、
お母さんは「」なのだ。

私 お母さんでいいんだって、
ありのままの私でいいんだって

小さな男の子が教えてくれた。

お母さん業界新聞Vol.98より

今日、メールをくれた方へ。

あなたの質問のおかげで、
今、悩んでいる私の心に、小さな花が咲いたようです。
ちょっと、元気になれました。
ありがとうございました。

藤本裕子

5件のコメント

懐かしいですね。
私もありがたいことに、その場に、その瞬間に立ち会わせてもらったので、
会場の空気が一気に変わるのがわかりました。

お母さんの花がたっくさん咲いている7月30日を迎えましょう。

泣いてしまいました。
本当にお母さんってなんなんでしょう?

私の答えは
お母さんは私です。
生存を育み
子孫を残す事
それができなくても
一生懸命生きていたら
誰かが見てくれているのだと感じることができる

感じることができ、伝えることができることが
お母さんやなぁと思っています。

お母さんは探し求められる存在かなと思うと永遠です。
孫がきて私は祖母になったけれど、娘の母でもあります。
娘は私の中にもう一度戻ってきて、安心の確認をしていました。
孫の安全基地となるべく母になる心の基地作りの足固めを見ながら
母の存在は永遠にこの繰り返しなのではないかなと思いました。

この藤本さんの記事を読んでるとき、
目の前にちょうど娘がいたので
突然聞いてみました。
困るかな?と思いつつも、
意外に、1秒後にスルスル答えてくれてびっくり。

”お母さん、とは、何ですか?”
娘:私を産んでくれた人です。

”お母さんは?”
娘:お母さんは やさしいです。
  お母さんは きれいです。
  お母さんは 頼りになります。

へえ~そんな風に思ってくれてるんだ!!

”自分を産んでくれた人”シンプルで当たり前な回答に
何だかジーンとしました。

そうか~産んだな~

我が子から”花”なんか言われたら、ほんとに泣いちゃうでしょうね~

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