お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

目から鱗の、トトロ幼稚舎

私は猛烈に今、子育てをやり直したいと思ってしまっている。
思わされた。横浜市磯子区にある「トトロ幼稚舎」の存在を知ってしまったからだ。
トトロの子どもたちはほぼ園舎にはいない。とにかく歩く。
体の半分くらいの大きなリュックを背負い、
鼻の頭に粒のような汗を乗せ笑顔で歌いながら歩く。


道中、湧き水に手を浸し、ぶら下がっ たツタを「大きなかぶ」のお話のようにみんなで 引っこ抜く。
そうして1時間かけて歩いて到着した小川に服のまま飛び込む。躊躇がない。

年上の子に圧倒されて、半べそをかきそうな子 もいるが、先生は見守るだけ。
そのうち自分から ズブズブと水の中に入っていく。
濡れた服はお弁当を食べている間に乾く。
濡れているのが嫌な子は自分で着替える。
どの瞬間も子ども自身が判断し、行動している。
暑い日には太陽を浴びて歩き、冷たい川に入る。
いっぱい遊んでいっぱい食べる。それだけでよかったんだ。
しかしながら、それだけが難しい。
私は与え過ぎ、奪い過ぎた自分の子育てを憂い、6歳の子どもたちに嫉妬する。

冒険の終わりは、園舎で待っていたお母さん。
どの子もワンパクの羽を投げ捨て、次々とやさしい胸に飛び込んでいった。

トトロ幼稚舎

磯子区杉田 3-22-44

TEL045-775-4883

2件のコメント

先日園庭開放に行った時、エンチョー(園長)が、「自分で判断できる子になってほしい、それで失敗しても、自分でどのように思って判断したか説明できたらいい!」と言っていました。
喉が乾けば、水でも美味しい。お腹が空けば、ご飯と味噌汁と納豆があればご馳走。
トトロに出会って、私も考え方が変わりました。あぁ、子供は行かせられる年齢なのに、行けない。悔しい。

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植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男17歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。