今年1月、金沢文庫にリニューアルオープンした「カフェプラス」。
古くからあった喫茶店を引き継いだのは、3児の母でもある関野順子さん。
店舗を持たないカフェインレスコーヒー専門店「ママンズカフェ」を続けながら、
夢だったカフェ経営に乗りだした。
店名を変えなかったのは、従前のお客様にも変わらず来店してほしいという願いだった。
無類のコーヒー好きで、大手コーヒーメーカーに17年間務めていた関野さんだが、
カフェインレスコーヒーの存在を知ったのは自身が妊娠したときだった。
妊娠中や授乳中はカフェインの過剰摂取により、子どもの低体重症などのリスクが増えることを案じてのこと。
しかし飲んだことがある人はわかると思うが、本来のコーヒーに比べると、カフェインレスコーヒーは味が落ちる。そこでコーヒー製造のキャリアを活かし、美味しいカフェインレスコーヒーを目指して独自のブレンドを開始した。
たくさんのお母さんに喜んでもらえると信じて研究を重ね、お母さんだけではなく、子どもたちも飲める自信作となった。
3人の子どもを育てながらのカフェ経営だが、子どもたちは学校帰りに店に寄り、買い物を手伝ってくれることも。母親が働く姿を見せるという意味でも、オープンしてよかったと感じている。
幼い頃から、よくお母さんと喫茶店を訪れていたという関野さん。
「母と一緒の特別な時間がうれしかった」そんな記憶も夢を後押しした。
カフェインレスコーヒーを通じ、お母さんたちと接してきた中で、
「お母さんは我慢することが美徳」という風潮もまだまだあると感じている。
たとえ周囲から「今しかない子育てを楽しんで」と言われても、
しんどさや辛さから抜け出せないお母さんも少なくない。
「美味しくて安心なコーヒーを提供することで、少しでもお母さんの心を軽くするお手伝いができたら」と、
今日もカウンターに立ってコーヒーを淹れる関野さん。
湯気の向こうのやさしい笑顔とコーヒーに癒される人は多い。
コーヒー店経営
関野順子さん
https://www.facebook.com/junko.sekino.37
お母さん業界新聞横浜版11月号
ママスマイルリンクより
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