家族全員で防災活動 (出水孝治/大阪市)
「天災は忘れた頃にやってくる」
昭和初期の物理学者、寺田寅彦氏の有名な言葉です。
この10年でも、東日本大震災、熊本地震、大阪北部地震と
甚大な被害をもたらした大地震がいくつもありました。
また超大型の台風が毎年のように襲来し、
警報の発表基準をはるかに超える特別警報が発令され、
今や「天災は忘れる前にやってくる」時代です。
地域活動の支援を行う仕事をしていると、
地域の防災訓練に関する相談が多く寄せられます。
マンネリ化した防災訓練を見直し、
多くの人に参加してもらうにはどうしたらいいのか?…
事例を調べ防災を学ぶ中で、防災士の資格を取得しました。
「防災」は老若男女誰にでも関わることであり、地域コミュニティの要です。
試行錯誤しながら新しい防災訓練のカタチを少しずつつくっていきました。
その姿を見ていた息子が、「自分もやりたい」と言いだしました。
しかし、防災は人の命に関わること。生半可な気持ちでは困るので、
しっかり学んで試験に受かったらと条件を出しました。
その後、3度目の試験で合格した息子(当時9歳)は、
全国最年少防災士として各地の防災講座に招かれ、
メディアでも取り上げられるようになりました。
同世代の子どもたちに防災の大切さを真剣に語る息子を見ていて、気づいたんです。
「災害は大人にも子どもにも平等にやってくる」
だからこそ、子どもたちにも防災力を身につけてほしいと。
今では私、妻、そして中1の息子と、家族全員が防災士として活動しています。
それぞれの立場や目線で防災を考えるので刺激もあるし、気づきもあります。
共通言語が「防災」って、ちょっと変わった家族ですが、
同じテーマを語れるっていいですね。
もっとも、最近では講演に招かれるのはもっぱら息子なんですけどね。
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(お母さん業界新聞大阪版編集長 宇賀佐智子)
3度チャレンジしている息子さんとサポートしているご家族がすごいなーってつくづく思いました!
自然に「やりたい」と思ってくれて、うれしいですよね。
ほんとに仲良しで、それぞれに役割があって、楽しそうなご家族でした。