お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

「家庭の食を守る。生産者と消費者の架け橋になって40年」自然食の店 産直や蔵肆(くらし)靏久ちづ子さん

先月からスタートしたコラム「おなか元気な仲間たち」

農業と飲食業、就労支援を通して子どもたちの未来をつくる「おなか元気グループ」
仲間たちを紹介しています。第一回目はコチラ。

第二回目は、福岡県久留米市で「自然食のお店 産直や蔵肆(くらし)」を
息子さんと営みながら、料理教室など家庭と生産者をつなぐ活動をしている
靏久ちづ子さんのみそづくり教室に潜入して、お話を聞いてきました。

「家庭の食を守る。生産者と消費者の架け橋になって40年」
 自然食の店 産直や蔵肆(くらし)靏久ちづ子さん

「菌ちゃんは人間よりもかしこいのよ」
「労働が大事。汗をかくことでエネルギー代謝を高めるから」。
味噌講座の合間に飛び交う話に、耳を傾ける参加者の皆さん。
来るたびに違うことを学べると常連も多い。

生産者と消費者をつなぐ産直活動を、自宅で10年続けた靏久ちづ子さん。
有機野菜と自然食品の店「産直や蔵肆」を開業したのは1991年。

現在は「食べ方は生き方」をスローガンに、息子さんが1階のお店を運営、
ちづ子さんは2階を中心に「サークルくらし」という畑塾や料理教室を主催し、
食の大切さを伝えている。

安全な食や健康について夢中で学ぶ中で、
日本古来の食べ方を基本にする「正食(マクロビオティック)」と出会った。

正食は生ゴミを減らす「一物全体食」、
地元のもの、風土に適したものを大切にする「身土不二」の思想が根本。

農薬を使用せず添加物を含まない、旬のものを基本にした料理。
収穫されたものを最大に活かす食べ方。

それは、6歳で父を亡くし、農家を営む母の実家で実践してきた「台所暮らし」と通じた。
「母の苦労があったからこそ、今がある」と振り返る。

能率的なことや個人主義が重要視される今、手間をかける大切さや、
集うからこそ得られる知恵が失われつつある。

だからこそ味噌づくりもワイワイおしゃべりしながら作業する。

「完璧じゃなくていい。疑問に思うことも違うでしょ。
話しながらほかの人の知恵も吸収することが大事。
スマホで検索してもなかなか得られない情報よ」。

子連れで料理教室に参加する人も多く、子どもが食を学ぶことは自立につながる、と。

「子育て中は自分の時間を早く持ちたいと思うけれど、
子どもと10年間はじっくりつきあって。そうすれば子どもはスッと自立していきます」

先輩母の言葉はありがたい。


自然食の店 産直や蔵肆
久留米市国分町296-1
TEL0942-21-3130

2件のコメント

「おなか元気」がおなか元気グループっていう会社の社訓なのよ(^^)/
本当に素敵な会社で。いつも私たちの取り組みも一緒に協働してもらっているんです。
その仲間の皆さんを少しずつご紹介させてもらう機会をいただきました。

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ABOUT US
池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ