お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

テレビなし生活で ワクワクした毎日を


「うちにはテレビがありません!」
こう言うと周囲には驚かれますが、
テレビがなければ、子どもと遊ぶ時間が増えます。
テレビがなければ、遊びをつくればいい。
だから毎日仕事から帰ると、「今日は何をして遊ぼうかな?」と考えます。
大人が考えるのであれば、子どもはもっと考えている?
おかげでもうすぐ3歳になる上の子は、おしゃべりがとても上手になりました。
基本的に遊びをつくるスタイルは、家の中でも外でも同じです。

ぼくは特殊な人生を歩んでいて、農業と大工に関わっています。
休日は畑で遊び、遊具もつくります。
一緒に遊びをつくりながら、子どもの世界を一つずつ広げていくと、
視野も広がり、ワクワクした毎日を送れます。

母が愛の座で、何かあったら戻ってこれる場所であれば、
父は敬の的で、冒険しながら視野を広げていく、先をいく存在でありたいなあと思います。

肩車をすると視野が広がって、子どもがいきいきする姿が想像できますよね?あんな感じです。
経験だけでなく人との出会いもたくさんあるので、
パパはたくさんの面白い人と知り合いだ!と思われていたいんです。

でもね、テレビを否定しているわけではないんですよ。
テレビで助かっている人はたくさんいますからね。
ただぼくのスタンスが、
テレビより面白いもので日常が埋め尽くされれば、自分も楽しいからです。

とはいえ、子どもに対する考え方はその時々で変わります。
子どもが大きくなって「テレビが欲しい」と言えばテレビを買います。
その頃には、テレビがない子をかわいそうに思ったじいじ、ばあばがくれるかもしれませんが。

テレビがないと、疲れていても相手をしないといけませんが、
それも今しかできないこと。
あっという間の子育てを、存分に楽しみたいと思います。

早川雅貴(静岡市)

お母さん業界新聞静岡版 2020年12月号パパスタイルより