三寒四温の頃、いかがお過ごしでしょう。
コロナ禍にあって、お母さんたち一人ひとりが、
「何もできない」ではなく「私にできること」に取り組んだ
一年を振り返る特集になりました。
そして今なお続く不安な日々ですが、
今日も変わらず、笑顔の一日を過ごせることを祈っています。
子どもたちの未来のために…。
<特集>
2020年-2021年
悩んで、笑って、感じて
一人ひとりの母歴
Sense of Mother
新型コロナウイルスパンデミックから1年、世界中で200万もの失われた命。悩み、苦しみながら、私たちはこれからどんな未来に向かうのか…。1年を振り返ると、そこには一人ひとりの母の物語があり、それは「母歴」となって、未来へとつながっていました。大切なのは、母としての感性を研ぎ澄ませ、自分の人生を生きていくこと。私には何ができるのか、私らしくどう生きるのか、特集とともに考えてみませんか。
<2021特別企画>
「もっともっと、フツーのお母さんを目指そう!」
MJプロ養成講座の向こう側
1月9日~11日、3日間連続で実施したお母さん大学「MJプロ養成講座」を36人が受講した。お母さんの中にある母力を最大限に生かし、子育ての今をもっと楽しんでほしいと企画した講座。
母力アップ講座では、ペンを持って母力を上げる方法を学び、文章講座では、母としての視点の大切さや書くことの基本から、美しい文章にするためのテクニックや取材の仕方まで。さらに活動や仕事に母力を生かすための企画の立て方やプレゼンテーションの極意と、内容は盛りだくさん。
さぞかし大変と思いきや、参加者の多くは「あっという間の9時間だった」と語る。とはいえ子育て中のお母さんが、1日9時間を確保するのは至難の業。だが、志あれば叶う。家族や仲間を巻き込み、ハードルを乗り越えた時点で、やればできるという勇気にもつながった。
「子育て中だからできない」の常套句は通用しない。なぜならMJプロは、「もっともっと、フツーのお母さん」を目指す人たちだから。
そんなお母さんたちの舞台裏を少しだけ紹介する。お母さんが笑顔になる社会は自分たちでつくる。36人の母の在り様が、未来につながっている。
○OYAKO「私たちを支えてくれている両親の思いをつなぎたい」
○苺一絵「梅は梅、桜は桜」
○パパスタイル「善き力にわれかこまれ コロナ禍、娘が誕生した」
ゴスペルチームの代表を務めながら、ボイストレーナーとして、また専門学校のボーカル講師として働いています。……続き
○地球家族/戸田愛「世界中で心のバリアフリーを実感」
旅行業に携わること10年。もともと添乗員で、現在はオーダーメイド旅行のプロデュースが仕事。
もちろん趣味も旅行!と根っからの旅行好きです……続き
○がんばれ編集長!さらさら版 /「家族のことを気軽に書き残しています」原碧
○本を読む時間『「不登校」「ひきこもり」の子どもが一歩を踏み出すとき』
○MJ30 わが子の一言「子どもはスゴイ!と思えた、とっておきの言葉」
○今年は「おうちバレンタイン」(cotta バレンタイン意識調査)
○井上きみどりさんの「災害時に子どもの心を守るためのイラスト」
○MJ(お母さん記者)が発信する母ゴコロ
「息子の心、母知らず」
「お母さんが来た!」。布団の中で息子が満面の笑みで言った。「俺ね、お母さんが一番好き。怒ってもお母さんが大好き」。私は思わず覆い被さるように、ぎゅっと抱きしめた。
子どもたちが大きくなってからは添い寝をしないどころか、リビングでうたた寝をしてそのまま明け方…もしばしば。
そういえば最近「いつお風呂入ると?」「早くお風呂入り」と言っていたが、そういうことか。明日はさっさとお風呂に入って、息子の寝息をゆっくり聞こう。(大坪香織/鳥栖市)
「だいじょうぶ、だいじょうぶ」
娘のイヤイヤが落ち着き、息子の自己主張がまだ私のキャパ超えをしていない今、2人の母になって一番落ち着いているのかもしれない。春には息子も保育園で、私も仕事復帰の予定。
あぁこんな風に丸一日子どもと向き合える日がグッと減るのかと思うと、寂しくてたまらなくなってきた。せめて3歳まで一緒にいられたら…。息子の慣らし保育は号泣するんだろうな、母も子も。
娘のときもそうだった。当時娘は1歳3か月。いろいろ思いをめぐらせていると、涙があふれてきた。今は何より子どもたちとの時間をつくりたい。けれど仕事は、一度辞めてしまうともう同じ立場で戻ることはできない。
涙をこぼしながら、眠る子どもたちを抱きしめてみる。
「大丈夫。一緒にいられる時間は短くなっても、一緒にいる時間を大切にしたらいい。だいじょうぶ、だいじょうぶ」そう自分に言い聞かせて、今夜は眠ろう。がそうさせるんだろうと成長した自分に拍手を送りつつ、娘に今のようにできていたら…と、後悔もよぎる。あのときの私はがんばっていたけれど、もっとおおらかにできていたら…と。
これからも息子が娘の通った道をたどるたび、後悔はしてしまうのかもしれないなぁ。(菅野朋子/横浜市)
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