お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

手書きのぬくもりは消さないで

昔懐かしい木製サッシのガラス戸。
横浜で唯一の黒板製造販売店「荒井黒板製作所」は、横浜の教育の歴史とともにこの町に存在してきた。
1970年代の団塊ジュニアの就学期には、学校の建設ラッシュに黒板はいくらつくっても足りなかったという。

黒板といえば、先生がチョークの色を変えて漢字の書き順を教えてくれたこと、
達筆すぎて読めず必死で板書したこと、授業参観で指名されドキドキしながら数式を書いたことなど、
学生時代の記憶が鮮明に蘇る。
教室の後ろにあった小さな黒板前での、くだらないおしゃべりが一番楽しかったかも。

黒板中心に繰り広げられる授業スタイルは、すでに終わっているのかもしれない。
それぞれの個性を生かし、輪になってディスカッション、
プレゼンテーションは資料を画像で共有。
卒業式に先生が、花向けの言葉をカッカッと書く音が教室に響く場面を大切に思う気持ちは、
果たして理解してもらえるのだろうか。

取締役の永友奏多さんは、1年半前、黒板製造で協力している大阪の製造所から横浜へ。
黒板の魅力を伝え、新しい黒板のあり方を提案している。
近年は、小児喘息の生徒も多く、チョークの粉が飛ぶのを嫌がる保護者も多い。
そこでパラフィンなどを原料とした粉や臭気を出さないキットパス®︎という、
環境にやさしい筆記具と黒板風のビューボードが普及してきているという。

緑の板に白い文字。
ホワイトボードは味気ないと思ってしまう、昭和世代にも馴染める教室であり続けてほしい。

(お母さん業界新聞横浜版 2021年3月号 編集長のYOKOHAMAさんぽ より 植地宏美)

荒井黒板製作所
横浜市中区曙町4-53
http://www.araikokuban.jp/

永友さん(左)、築城さん(右)

1階の作業場。実際にここで黒板をつくる。

木のサッシのネジ鍵!見たことありますか?

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植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男17歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。