お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

屋形船から横浜の歴史を感じる

神奈川区子安の船着場を訪れた。
海の上にせり出した家々が、そこに暮らす人々の歴史を物語っている。
一帯は漁師の町だったという。
底引き漁が主でシャコなど寿司ダネがよく獲れた。
ところが大黒町の埋め立て計画とともに、子安浜の漁師は全員漁業権を放棄して、船もすべて売却するという決断をした経緯がある。

この日、屋形船「正義丸」の船長竹内正さんが、船に乗せてくれた。
いくつかの橋をくぐり、空が開けた場所はコットンハーバー。
目の前にできたばかりのザ・カハラのホテルが現れ、みなとみらいへと。
風を切って走る船は、これまでに見上げたことのない角度の観覧車の下を通り抜けていく。
気づけば、右手に山下公園、左手の先にはベイブリッジが見えてくる。
これぞ、ザ・横浜だ。

30年以上前、知り合いに頼まれ、隅田川花火大会を手伝った竹内さんが見たのは、
曲がりくねった隅田川をびっしりと大小の船が埋め尽くす光景。
遠くの位置になると、花火は10円玉くらいの大きさにしか見えない。
だがにぎわいは想像を超えていた。
船上から見るのがステイタスだったのだ。
豪華な屋形船には芸者もいて華やか。一方で、小さな船で風情を楽しむ人もいて、屋形船の存在に感動した。

そして横浜でも「屋形船」をやりたいと強く感じ、1989年3月、横浜初の屋形船を誕生させた。

この季節、美しい桜を愛でる大岡川の屋形船。
この川に初めて船を入れたのも竹内さんだ。

変わりゆく時代の中でも季節を楽しむ心を持ち合わせていたい。
来年こそは波に揺られ、桜花爛漫といきたいものだ。

(お母さん業界新聞横浜版 2021年4月号 編集長のYOKOHAMAさんぽ 植地宏美)

屋形船正義丸
横浜市神奈川区子安通1-174
https://www.masayoshi-maru.jp/

◎正義丸では、コロナ禍ではありますが、海上遊覧を楽しめます!

横浜港の美味しい海風を満喫して気持ちのリフレッシュ体験を!
横浜の新名所を海から見物して頂きます。

新市庁舎~ロープウェイ~女神橋~ハンマーヘッド~ガンダムファクトリー等々
見どころ満載の45分の遊覧コースです。

正義丸はコロナウィルス感染防止対策を順守し、
消毒薬やアクリル板の設置はもちろんのこと、
各回のお客様の人数を定員の半数以下の30名様までに設定、
短時間の乗船のみですので安心してご利用下さい。

最低5名様より運行致しますので 事前に運行確認とご予約をお願い致します。

乗下船場所~桜木町弁天橋ボードウォーク屋形船桟橋
料金:大人¥2,000 こども(小学6年生まで)¥1,000
運行時間~①12:00 ②13:30 ③15:00 ④16:30

女将竹内英子
今後の運行、御予約に関する詳しいことは、お問い合わせください。

船から見える景色

みなとみらいも、いつもとは違う風景に

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ABOUT US
植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男18歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。