お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

6 色のペンキから生まれる命のアート

日本各地で、毎年20回以上催される原画展がある。
アフリカのタンザニアで1960年代に生まれたアート「ティンガティンガ」。
アフリカ製品を輸入・プロモートする株式会社バラカの島岡強代表は横浜出身で、
毎年日本大通のギャラリーでも展示。
小さなスペースの壁全体に並んだアートは 光を放ち、心を 掴みにする。
ほとばしるほど命のパワーを感じるのだ。

アフリカにはジャングルの大自然、紛争や貧困、人種差別…そんなイメージを抱いていた。
しかし暗い感情はこれらの絵からは感じられない。
人々はとにかく明るく、生きることの感動を体全体で表現するという。
子どもの死に直面することも多い厳しい環境下にあるアフリカでは死生感も違う。
今を生きる喜びが溢れている国なのだ。

島岡さんは、アフリカの国々の経済的、精神的な支配からの独立のために、
雇用を生み出す仕事をすべきだと考え、海を越えた。
経済的、精神的な支配からの独立。
現地の人々の心に革命を起こすために奔走し続けている。

ティンガティンガもその一つ。
芸術品としての価値を、正しく伝えることが最優先だ。
ポップな色遣い。背景を塗りペンキを重ねていく。
好きな動物や風景を好きなように描く。
日本の小学校でワークショップをすると、子どもたちは目を輝かせ、
一心不乱に描くという。
自由でいい、決まりはない。
たった一枚の絵が年齢を超えて会話を生み、大人も子どもも「今ある幸せ」を体感する。

先回りの子育てが、実は子どもの未来を奪っているのかも。
生きる基本というものをわが子に伝えたいと強く思う。

(お母さん業界新聞横浜版 2021.6月号 編集長のYOKOHAMAさんぽ より)

アフリカフェ@バラカ https://africafe.jp/

島岡強・由美子ご夫妻 原画展で

 

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