お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

長々し夜に本を開いて

久しぶりに近所の図書館を訪れた。
娘がどうしても欲しい本があるというのでネットで探したところ、5000円もする。
試しに読んでみようと、図書館で予約した。

子どもたちが幼い頃、週末は必ず図書館へ出かけていた。
絵本を最低10冊は借りた。
育児本を読み漁り、本のタイトルを眺めるだけでも息抜きになった。
子どもたちもおとなしく絵本を読み、飽きると部屋のすぐそばにある健康器具で遊んでいたっけ。
帰りには大きなスーパーに寄って、機嫌よく帰宅したものだ。
平日は保育園にフルタイムで預けられていた子どもたちと味わえる、
ささやかな親子らしい日常を感じられる時間だった。

ふと、図書館の壁に貼られた一枚のポスターが目に留まった。
「#100ページ目のことばたち」とある。
今年6月11日、横浜市立図書館は開業100周年を迎えた。
これにちなみ、本の100ページ目で出会えることばを期間限定のTwitterで紹介していく企画だ。

この日は『鎌倉シャツ魂のものづくり』という本を借りたので、さっそく開く。
すると「一日に一つの目標」と書いてあった。毎日同じことの繰り返しでも、
一つ目標を掲げてクリアする。出会いも発信も一期一会、
「お母さんたちに伝えたいことがあるのでしょう」と、本が語りかけてきたようだった。

娘が借りた本は、私なら通常借りるはずのない本。
返却期限までに勇気を出して読んでみようか。
子どもに本好きになってほしいと、下心で本を与え続けた報いだろうか。
一生勉強とでも言わんばかりに、アダム・スミスが無言で語りかける。

(お母さん業界新聞横浜版10月号 編集長のYOKOHAMAさんぽ より )


2021 年の読書週間は10月27日~11月9日

【横浜市のHPより】

期間限定Twitter「100ページ目のことばたち」
https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kyodo-manabi/library/twitter.html

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