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女子3 人と父、向き合う時間/大阪版パパスタイル

女子3 人と父、向き合う時間
新原有揮(堺市)

結婚11年、長女が10歳、次女が9歳の年子です。
振り返ると、こんな自分がちゃんと父親になれているのだろうか。
妻の10年とは比べ物にならないなと、妻に感謝する日々です。
そんなタイミングに、世界は地球難ともいうべきコロナ禍に。
私が体調を崩したことも重なり、生活を見直すきっかけになりました。
わが家で男子は私のみ。家族で過ごす時間が増え、
必然的にお互いのパーソナルスペースが重なり合うことになりました。
居心地は悪くないけれど、あと数年もしたら娘たちはお年頃、
どうするのがいいのか…。
妻ともたくさん話し、娘たちにも意見を聞いて、
結果、住まい方を見直すことに。
思いきって、狭小住宅から少し広めの家に転居しました。
娘たちは女性の体の変化に興味を持ち始め
長女が「生命の授業」で生い立ちの学習があったタイミングで、
自然な家庭性教育が始まりました。
女子たちとはオープンに、生理やナプキンのことから、
赤ちゃんはどうしたらできるのか
生きるって大変だなみたいなことまで、
さまざまなことを楽しく話し合いました。
生きる教育ってこういうことなんだろうな、と実感。
今までは妻に丸投げし、「娘たちとこんな話をしたよ」と
間接的に聞いていたことも、向き合う時間ができたことで、
ダイレクトに語り合う機会が持てました。
今後も、前向きに向き合っていけたらいいなと思っています。
「父親らしく」というと難しいけれど、「男らしく」もしっくりこない。
自分は何者?どこに向かっていきたいのか?
答えは簡単には出ませんが、「自分らしく」子育てをして
娘たちと一緒に成長していけたらいいなと思うのです。

(お母さん業界新聞大阪版2021年11月号掲載)