お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

横浜から異国へ思いを馳せて

JICA横浜の海外移住資料館がリニューアルのため、11月末に休館するというので訪れた。1866年に海外渡航禁止令(鎖国令)が解かれてから、海外へ移住する日本人の歴史はすでに150年以上。富を夢見てハワイや北米、ブラジルなどへ移住。そのほとんどが、地方から横浜にやってきて旅館(移民宿)に滞在。ここ横浜の港から出発した。JICA(独立行政法人国際協力機構)は国内に15か所の拠点があるが、海外移住資料館があるのは横浜だけ。

8月の大幅リニューアルで、国際協力をテーマにアートで遊びながら世界とつながる親子で楽しめる参加型施設になった。レストラン「ポートテラスカフェ」は海が見える広々空間。気軽に異国料理を楽しめる、おすすめのお店。

国際協力というと堅苦しく、遠い次元のことのように思える。だが、たとえば発展途上国では子どもの虐待や障害を持った人に対する差別は厳しいが、指導や教育を行うと、その意識はものすごく向上するそうだ。ほとんどの国が多文化共生について、日本よりも進んでいるのかもしれない。

職員の小貫和俊さんはこう話す。「現地ではインフラ整備など目に見える支援をするため、感謝される。滞在していると『日本人でよかった』と感じることが多い。きっと
これまでの活動は、未来につながっている」。

わが子たちにもこの先「日本人でよかった」と思える出来事に出会ってほしいが、私にできることは何だろうかと考える。

家の中でゲームに興じる子たちにイライラしている時間がもったいない。飛行機に乗ってさまざまな国のお母さんに出会えるツアーでもあったらなぁ。

(お母さん業界新聞横浜版 2021年12月号 編集長のYOKOHAMAさんぽ より)

JICA横浜
〒231-0001
神奈川県横浜市中区新港2丁目3−1
https://www.jica.go.jp/yokohama/index.html


藤浩志の作品「メッセンジャー」(2 階)

国際協力がテーマのアートワークを取り入れた新たなコンセプトのもと、
大人も子どもも楽しみながら国際協力や日系人社会支援について知ることができる施設に生まれ変わった。

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ABOUT US
植地宏美
お母さん大学横浜支局。 お母さん業界新聞横浜版編集長(2019.10〜2021.12)。 長女21歳、長男18歳、次男15歳。 お母さん大学をものすごく、楽しんでいます。 結果、 お母さんをものすごく、楽しんでいます。