お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

百万人の夢宣言/家族時間の 大切さを伝えたい 福元慶子さん(佐賀市)

小学1年生の女の子と2歳の男の子の母です。私は3姉妹の末っ子。実家は土木関係の自営業でした。

母は私を産む前日まで屋根に上って仕事をし、産後2か月で復帰するほど忙しい日々を送っていました。私が26歳の頃、廃業。とても心穏やかな暮らしになりました。

そんなとき、姉の子である孫を見ていた母が側にいた私に「あなたをゆっくり見ることができなかったことが一番の後悔」と言ったことが今でも思い出され、涙が出てきます。一生懸命に生きてきた母ですが、決して母心は満たされていなかったのだとそのとき感じました。

母は59歳で他界。今、私も2人の母となり、「ただいま」「おかえり」と言える環境がどんなに幸せで、どんなに家族時間が大切かを実感しています。

今年は娘の卒園でアルバム制作を担当。お母さんたちから写真を集めつつ、私はカメラの技術を上げたく、撮影・編集を担当し、60 ページの大作を仕上げました。また『お母さん業界新聞リアルドラクエ版』という「わたし版」も毎月書いています。

娘にもテンプレートをつくり一緒に書いていますが、読むだけで彼女が何を考えているのかがわかり、いいコミュニケーションになっています。

もともとはアウトドア派の私。夢は、キャンピングカーで家族旅行をすること。行く先々で出会うご家族の記録を文字や写真で形にするお手伝いをし、家族時間の大切さを伝えていきたいなと思っています。   (文・池田彩)