お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

半径3mの未来/かけがえのない子育ての日々を 思いとともに絵日記に刻んで

半径3m、それはちょうどわが家のリビングの広さ。

元気いっぱいの娘と話好きな私、2人を見守る穏和な夫。3人の生活が広がります。

娘は、旅先で出会ったお友だちにも「一緒に遊ぼう」と声かけするほど社交的。

保育園を経て年中から幼稚園へ転園したことも、娘の性格に大きく影響しているのでしょう。早い時期に馴染め、工作の楽しさを学べた園生活は、娘にとってかけがえのないものとなりました。

楽しい時間の続きは自宅でも。テーブルをアトリエにし、塗り絵や絵日記に勤しみます。

二人三脚で綴る絵日記は10冊目。娘が絵日記を書く間に洗い物を片付け、寝静まった後、帰り道に話してくれたことを書き足しつつ、一日を振り返ります。

自宅から歩いて30分。坂の上にある幼稚園への入園は、母と娘の挑戦でもありました。

はじめての子育ては、手探りの毎日。登園してはホッ、お迎え時は元気な顔を見てホッとする日々。余裕がなくなると、絵日記を見て心の充電をしています。

春からは小学生。「卒園したくない」と涙ぐむ一方、「小学校も楽しみ」と話す娘。新しい世界でも、知る喜び、学ぶ楽しさを味わってほしい。

彼女が大人になったとき、「孤育て」が古語となるよう、母もできることを実践していけたらと感じます。

もうしばらくは、小さくあたたかな手のぬくもりを楽しみながら、半径3mの世界を大切に育んでいきたいです。 (田久保薫子)

休みの日は外に連れ出すようにしています。時々「とーたんへ」と書かれたお手紙がドアに貼ってあると、うれしくなります。成長を見守っていきたいですね。      (田久保秀明)

Photo: BRUCE OSBORN