お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

百万人の夢宣言/自分の意志で 最期を迎えること 脇門比呂子さん (横須賀市)

長女(小4)、次女(小1)、長男(年中)の3人の母として、看護師として、多忙な毎日を送っています。

夢は3つ。

1つ目は、母と2人で旅行に行くことです。還暦を迎え、スイスへ一人旅をした母。次はナイアガラの滝が見たいと話しているので叶えてあげたい。結婚が早く、母との時間がこれまであまりなかったので、一緒に行きたいと思っています。

2つ目は、横須賀でお母さん大学生の居場所をつくること。バタバタでワンオペな毎日も、誰かと一緒なら楽しい時間になります。料理が得意なお母さん、子どもの相手が得意なお母さんなど、それぞれの強みを生かして、ごはんとお風呂をすませる場所をつくりたいです。

3つ目は自分の足で歩き、自分で食べ、自分の意志で最期を迎えること。今、看護師をしていますが、病棟には寝たきり状態の高齢者の方ばかり。コロナ禍でご家族の面会も、刺激もない毎日。認知症で意思疎通もできずにいる方や、一日中、天井を見て過ごしている方もいます。

現代の医療は、延命措置をして生かし続けることが可能です。ですが、私はピンピンコロリで最期を迎えたい。

そのためには、自分自身がどんな最期を迎えたいのか、意思表示をしておくことが大切です。親も同様、体調を崩してからでは聞くことができません。

元気なうちに「リビングウィル(人生の最終段階における事前書)」を親はもちろん、私自身も書いておこうと思っているところです。

(文・池田彩)