お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

第2回 「4つの力」その1 「それはいい!」の共感力

「お母さん、やってるだけで素晴らしい」とあちこちで叫び回っている、ばなな先生です。

お母さんには必ずあって、わが子を自然にいきいきさせる「4つの力」があります。元小学校教師のぼくはそれを目の当たりにして「すげぇ」と感動したものです。

1つ目の力は「それはいい!」という共感力です。共感とは相手の意見に同意したり感情を理解したりすることです。

子どもは生まれる前からお母さんの感情の学習をしているらしく、お母さんの機嫌が悪いと、赤ちゃんも彼らなりに配慮するそうです。

お母さんのどこが好き?と聞くと、「怒っているところ」と言う子もいます。理由を聞くと、「ぼくが間違っているときしか怒らない」と。感情の奥にあるメッセージに共鳴していて、母子ならではだなと痛感します。

ちなみにぼくが叱ったら「パワハラだ、教育委員会に訴えてやる」と言われました…。

子どもの頃、つまらない替え歌や突拍子のないアイデアを「それはいい!」ってお母さんに認められ、ウキウキしたことはありませんでしたか?

子どもはお腹にいるときからお母さんをコピーしているので、取るに足りないアイデアでさえ、コピー元に共感されると、自己の存在を認められた気になるんです。

実際、「先生あのね」という書き出しを『お母さんあのね』にしたら、湧き出るように言葉が出てきて、「伝えたいがあふれる」と言っていました。学校での姿に共感してもらいたいんですね。

お母さんの「それはいい!」は、子どもを大作家にもするのです。

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