お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

「インスタ映え」は要りません

「インスタ映え」という言葉を聞くようになってから、どれくらい経つでしょうか。

おしゃれなハウススタジオやきれいなお花畑で撮影した子ども写真、子どもの背景を大きくぼかしたキラキラ写真…「こんな素敵な子ども写真を撮りたい」と思うお母さんは多いでしょう。

そして、「インスタ映えしないから、撮るのをやめよう」と思うこともあるかもしれません。私にもそういう時期がありました。

写真には「撮る」「見せる(シェアする)」「見返す」楽しさがあります。「インスタ映え」を意識するのは「見せる」楽しさのためですが、人の目や評価を意識して撮った写真は、後になって見返したときに「リアルな思い出」や「感動」がありません。

右は、生後2か月の息子。神経質でよく泣く赤ちゃんでした。ベッドの上には飲みかけのマグカップ、ガラケー、ハンドクリームと綿の手袋(手荒れがひどかった)、おしりふき、ぬいぐるみ…散らかっている様子から、全く余裕のなかった当時の記憶が蘇ります。

一方で、左の写真。インスタ映えはするかもしれませんが、キレイ・かわいい以上に「伝わるもの」はありません。

子どもと一緒に見返したときに楽しい(面白い)写真は、圧倒的に「インスタ映えしない写真」です。

ですから、ちょっとくらい散らかった部屋でもいいし、背景をぼかさなくてもいい。いろんなことを思い出せる生活感いっぱいの写真を残して、成長した子どもと写真を見返しながら、思い出を語ってほしいなと思います。

椎名トモミ写真事務所 https://shiina-photo.com/

子どもの写真の撮り方 https://www.instagram.com/kazokuphoto/?hl=ja