お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

1年間、夫婦で育児休業。子育ての本当の面白さを知った。

 長男が1歳の頃、那覇市から久留米市に引っ越してきた。

はじめての土地で夫婦共働き。夫の会社は変則勤務。家族で過ごせるのは月一程度で、家事育児はほぼ私の担当に。子どもはかわいいのにイライラしっぱなしで、早く大きくなってほしいとばかり思っていた。

そんな私を心配してか、3人目の出産時から、夫は1年間の育児休業を取得。私をサポートしてくれている。

会社では、男性育児休業取得者第一号となった夫。無理を押して取ってくれた夫の勇気と、理解して取らせてくれた会社の両方に、感謝の気持ちでいっぱいだ。

昨年の新型コロナウイルスの自粛生活は、生後2か月の赤ちゃんと上の子2人、夫もいてくれたおかげでなんとかなった。時間と心に余裕のある子育てはとても楽しい。

以前は、仕事しかしない夫を、ズルイ!と決めつけていた私。だが今、子どもたちと遊んでいる様子を見ていると、あの頃だって本当は、もっと一緒にいたいのに叶わず、歯がゆい思いをしていたのだろうと、思えるようになった。

2月からは、私が先に職場復帰。1歳になる次女の保育園が決まるまで、夫が家事育児を担当する。以前とは逆の新たな生活だ。

夫婦育休の1年間を糧に、これからも子育てを楽しみたい。(宮里朋未)

(お母さん業界新聞ちっご版2月号表紙掲載)


つい先日、こんな夢を見た。

今月号の表紙を興味深そうに見ている子どもたち。

「なんて書いてあるの?」
「へー、男性が育児休業を取るのは珍しかったんだね」
「今はみんな当たり前だけれどね、第一号だって、スゴイ!」

孫なのかな~?と考えていたら目が覚めた(笑)。

空飛ぶ車が2年後には実用化するかもしれないという今。

巷では話題になってはいるが、まだまだ一般化していない男性の育児休業も、
温暖化が原因と言われ、これまであまり降らなかったところでも雪が降っていることも、

数年後には、そんな時もあったねと変化(進化OR風化?)しているのかもしれない。

でも、どんな時代の流れがあっても、
「わたしたち」らしい生き方ができる世の中であるためには、

ただ待っているのではなく、

宮里さんのように、一歩踏み出していくことが大事なんだろうなと思う。

全ての子どもたちが「生まれてきてよかった」と、
心から安心して言えるような世の中であるために。

(お母さん業界新聞ちっご版編集長 池田彩)

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池田彩お母さん大学福岡支局長
お母さん大学福岡(ちっご)支局長/元お母さん業界新聞ちっご版編集長。長女が1歳の頃にお母さん大学に出会いマザージャーナリストに。ペンを持ったことで視点が変化し、「お母さんになれてよかった!」と心から感じる。久留米で活動をスタートして13年。現在は、久留米市合川町の「松葉荘」で居場所づくりをしながら、九州中のお母さんにお母さん業界新聞を届けようと奮闘中。3児(中3、小6、小2)の母/MJプロ/みそまるマスター/みそソムリエ