お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

【卒母・特集⑨】長男が家を出てから手探り状態の卒母

私の「卒母」は今年の春、突然にやってきました。長男が高3の進路決定のとき急に「自衛官」の道を選びました。

「もう勉強したくないから」という理由を聞いてびっくり!   なぜって、彼は運動とは無縁なゲームオタク。根はやさしい平和主義者。アルバイトの経験もなく、家事に至っては洗濯機の使い方もわからないほど。そんな彼が、突然家を出て自衛隊という厳しい社会で団体生活を始めました。

すぐに音を上げて帰ってくると思っていました。1日、3日、1週間…と毎日祈るような気持ちで過ごしました。心配で居てもたってもいられません。頭の隅ではいつも気になっているのです。

半年経った今、心がけなければと思うのは、「子どもを信じること」です。あの子は何があっても大丈夫。もちろん私も大丈夫。いつでも帰ってこられる場所は用意しておくね。

そして私は、心配ばかりしないで自分の人生やりたいことを楽しむことに。

まだ下に2人います。彼らが巣立っていくその日まで、今しかできない子育てを楽しもうと思います。

(土居千奈美)

(お母さん業界新聞1712/特集 卒母)