なんだか最近、私の動きを阻むモノがある。それは、8歳になる一人娘の手や足。
その手や足、私が家事などをし始めようと立とうとすると、かるーくだけど確実に私に乗ってきて、立てないようにしてくるのです。
ちょっと邪魔しないでと言いたいところだけど、いや、言っちゃってるけど、私の中の母心は気づいている。
小さい頃はやたらとくっついて過ごしていたのに、最近の母は、用件(宿題やった? 明日の準備は? など)を確認したら、さっさと自分のことばかりするようになっているものね。きっとそれにちょっと抵抗してるんだね。
何もしないでも、まだまだそばに座っていてほしいお年頃ということか。
これから先、つかず離れず、いいバランスを求められるのだろうけど、今しばらくはそっとそばに座る時間を増やしてみようかな。
松村宏美/松本市
(お母さん業界新聞201712/MJコーナー)
今をしっかり楽しまないと、もったいない、もったいない。
でもね、いつか、その手が離れていく日が来ると思うけど、
その手は、つながなくても、ずっと、つながっているよ。
お母さんとわが子は永遠にね。