もっと広まれ!リモートワーク=現場で子育て 山梨栄司(静岡市)
小さなお店や会社の販売促進のお手伝いをしている私たちは、20年前から自宅がオフィスという仕事のスタイル。つまり、リモートワークがいつもの状態です。
娘(13歳)の子育ても当然のように、半分はお父さんの仕事でした。当時は、まだお父さんが昼間の公園にいるのは「おかしなこと」で、凍えるような冷たい視線にさらされることも多かったのですが、今はもうそんなことないですよね。コロナも悪いことばかりじゃあない。
リモートワークでよかったのは、「現場で子育て」ができたこと。秒速で成長する赤ちゃんは、急に立てるようになったり、ある日突然、言葉を発したりしますよね。
子育て中は大忙しなので、そのすべてを動画に撮ってスマホで送ってなんて、やってられません。動画に残っていない小さな変化が、毎日繰り広げられているはずです。
育児だけでなく家事も含め、その一つひとつを現場にいてチャレンジできたことは、私にとって大きな経験となっています。特によかったのが、「普段のごはん」をつくれるようになったこと。
今では、毎日の朝ごはんは私の担当。お味噌汁をちゃちゃっとつくれるようになったことが、一番の自慢(「男の料理」とかいって、キャンプ飯しかつくれないような男はまだまだボクちゃん。
毎日の献立にアタマを悩ませるようになってからが本当の勝負?)です。
中学校から帰ってきた娘と洗濯物を畳みながら、「今日はどうだった?」と話し、娘が今どんなことを感じ、何を考えているのかがわかるのも、在宅の特権かもしれません。
今後リモートワークが普通になっていけば、男性も家庭にいる時間が増え、子育てにも参加できるようになると思います。子育てパパさん、増えてほしいな。
「平和な日常のリズムが崩される」「ダンナの昼食まで用意するなんて…コロナのばか」と言わず、男性を子育ての現場に迎え入れてもらえればなぁと、切に願います。
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