善き力にわれかこまれコロナ禍、娘が誕生した 貞本正隆(福岡市)
ゴスペルチームの代表を務めながら、ボイストレーナーとして、また専門学校のボーカル講師として働いています。
昨年、新型コロナウイルスの危険性が騒がれ始めた頃、妻の妊娠がわかりました。
緊急事態宣言で、ライブやイベント、レッスンの中止、学校の授業も完全休講。2か月ほど全く仕事がない状況に。今まで経験したことのない出来事が重なり、どうにか、この困難を乗り越えられるようにと祈るばかりでした。
もし自分が感染したら、妻とお腹の子どもはどうなってしまうのか…。最悪のケースすら頭の中をよぎる日々。
しかし、そんな心配とは裏腹に、妻の体調は良好。お腹の子も元気に育ち、10月、深夜に始まった陣痛から約19時間を経て無事に、娘が生まれました。
感染防止のため、立ち合いはできませんでしたが、はじめて小さなわが子を抱いたとき、言葉にできない感動と妻への感謝でいっぱいになりました。
現在はお風呂を担当。湯船で気持ち良さそうにしている様子を見ると、喜びに満たされます。
大好きな賛美歌に「善き力にわれかこまれ、守りなぐさめられて、世の悩み共にわかち、新しい日を望もう」とあります。
自分の力ではどうすることもできないシーズンを経験しましたが、無事に娘が生まれてきてくれたこと、自粛中、妻と2人の時間をゆったり過ごせたことなど、たくさんの奇跡もありました。
善き力にかこまれ守られて、今こうして最愛の家族と共に生かされていることに、心から感謝しています。人生って本当に不思議で、素敵ですね。
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