ニュージーランドの子育て支援施設の壁に
貼ってあった作者不詳の詩を持ち帰って
日本で詩の本となった。
訳者は詩人であり
熊本文学隊を旗揚げされた伊藤比呂美さん。
熊本のお母さん大学生が
「何しろすばらしい人なんですっ!」と
興奮していたのを思い出す。
「ずっと見てきた日本の、疲れはてた、でもがんばって子育てしている母親たちに伝えたい」*と発見者の関口香さんが思われたそうだ。
「英語圏では、人を慰め、励ますための、よみ人知らずの詩がいくつか流布しています」*
*あとがきより
今日、
わたしはお皿を洗わなかった。
こんな言葉から始まるこの詩。
後まで紹介したいがやめておこう。
ぜひ書店で手に取ってほしい。
私がこの詩に出会ったのは4年前だけど
ちっご版編集長・池田さんが発信した
「なにもしないという価値」につながる。
世界のお母さんたちがこういう血の通った
あたたかな言葉に助けられる。
名前も残さず誰かの目に止まれ、と
祈った作者
この詩の本を世に出すために関わった方々
そしてお母さん大学、池田さんや私も
お母さんの笑顔と子どもたちを守るため
重要な使命感に動かされている。
お母さんだけでなく
お父さんも子どもも
命に関わる全ての方に読んで欲しい詩。
★すてきな青い装丁に夕焼けのような赤の帯が印象的。
本を買うとたいていは帯をとってしまうけど
これはずっとこのままで置いておきたい。
ちなみに帯をとるとこんな感じ。
Today 今日
伊藤比呂美 訳 下田昌克 画 福音館書店
チトさん、元気かな?
なつかしいね。
この間、ドラマの中でも取り上げられていましたね。
それにしても手に取るだけで心が満たされそうな装丁です。