疲れたときには詩集をながめたくなる。
学ぶ、とか
覚える、とか
ではなく
身体と心が欲するのかな。
この詩集はある街の本屋さんで偶然出会った。
児童書の棚をず~っと移動しながら見ていて
ふっと景色がかわった。
「あれ?詩集の棚やん」
ぱらぱらとめくってみて、どきゅ~ん!と感じたのがこの詩。
お母さんの手に届くような棚づくりをした書店員さんを尊敬した。
(実は児童書プロジェクトのコアメンバー)
<自分の感受性くらい>
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもがひよわな志にすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
この詩、とても好きです!
わ、うれしい!
一緒に癒されましょう、というか
お尻叩かれる感覚かしら