お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

第三回国際シンポジウム「コメとグローバルヘルス」に参加して

11月29日(木)の午前中、
第三回国際シンポジウム「コメとグローバルヘルス」に参加してきました。

国立京都国際会館はJR京都駅から地下鉄で最終駅なので、
自宅から楽に到着できました。

国際シンポジウムには参加するのははじめて。
大阪版の宇賀編集長から届いた案内を頼りに、
要領を得ないままの突撃参加となりました。

お母さん記者とは恐ろしいもので、
いつのまにか不安は好奇心へと変わり、
たくさんのプレス関係者に紛れ、ど真ん中で
翻訳ヘッドホンも手に入れて着席しました。

ご挨拶から英語でしたので、
ヘッドホンはありがたく最後まで聴くことができました。

聴講することに熱心のあまり写真を忘れ 、
肝心のレポートにはなりませんでしたが、少し報告いたします。

1日目の午前中は、基調講演が3名。シンポジウムが5名でした。
この2日間の総論と受け止めてまとめます。

母親として「お米」はご飯であり、日々なくてはならない主食です。
近年パンに需要が増えダイエットの煽りから消費が減り、
またハイブリット米など銘柄も増え選択に苦慮するところです。
そこで国際シンポジウムでは何が問題とされているのかに興味が湧いたのです。

まず 基調講演では、1918年江戸時代から医薬品として
米ぬか油(ファインケミカル)を使用していたことに驚きました。

また、お米は東洋の人間性や文化の精神に大きく影響し
「一切衆生皆依食住」であると力説され、
水田は近隣の人々の力の結集であった。
そして生命は他の生命に依存している、
このシステムに依存し東洋の文化はつくられている。

農薬、ゲノム種子はこれからのシステムに変異が予想されている。
水の補給やリスクを誰が負うのかとの問題提起もありました。

仏教の経典から 国を平和に保つのは栄養の観点が必要。
地産地消は国を危機から救出する。
母なる地球から我々の自給を考え子孫たちに残すことをテーマにしてほしい。

また、お米の持つビタミン・ミネラルが
肥満、二型糖尿病、骨、認知症などのリスクを少なくし
よってマーケティング、貿易グローバル経済、産官学の協力が必要である。
ゲノムアプローチ、遺伝子的操作により、栄養・味の改良品種研究が必要。
そして糠(紫色の品種など)各色の効果を見出し生産することの課題もある。

シンポジウムでは、まず「食糧危機は来るのか」に対し
絶対に来ません!(人類が怠けない限り!)と。

そして、米価は油価と連動しているため懸念されるが、
世界に平和がある限り食糧増産の可能性がある。

インディカ米やカリフォルニア米に比べて
ジャポニカ米は安く、日本食ブームにより生産は増やせる。
一時的に高くなっても、加工食や化粧品などに転用できる。

色素米には抗酸化作用が多く
毎日摂取することで高価なサプリを買う必要がなくなる。
また白米にもストレスに対しての防御反応がある。

アフリカからは、米の需要は小麦を超えていて
特に西アフリカ地域では米の生産に大きな伸びがある。
未だ生産は消費量に足りず、輸入増となっている。
やがて品種改良により、輸入に頼らない生産を増やしたい。

微量栄養素を補給するために米が必要とされる。
貧困や病との対策に米の品種改良と増産が必要との提言があった。

以上、お米の多様化と必要性をいずれの方も強調され、
品種改良、遺伝子組み換え作物の必要と増産に力が入っているようです。

4件のコメント

えっ、誰の記事かと思ったら、積山さんではないですか?

お米の話も興味深いけど、
シンポジウムに、記者として潜入した積山さんの方に驚きました。

食料危機は来ない!
という言葉にほっ。

怠けないように、人類のひとりとして、がんばります。

素晴らしい記事を、ありがとうございます。

こんにちわ
第二の藤本さん現る。です。
宇賀さんの導きにひっかったまでです。
でも行ってお勉強になりました。
種苗法廃止にアンチの立場ですが、色んな方々が真剣に考えて理論を展開されているのを知って 少しは広い視野に立てました。
とは言っても 全体の四分の1 程度しか聴いていなかったので確かかどうか不明ですが、ポイントは掴んだつもりです。
青柳さんのお力添えにかんしゃしています。
宇賀さんの押しは柔らかくも強いものが有りますね。大物です。 参ったわ!
もう、懲りてますので次は無しですよ!
チャンスをありがとうございました。 つみ

つみさん
根っこにくすぶっていた好奇心が動き出したように、私は記事を読みながら感じましたけど。(笑)
こめ油が最近よく目につくようになりましたが、サラダ油が悪者になってからは色んな油が登場していますね。
どの分野においても情報に振り回されず、ほどほどはどこなのかを見ていくしかないというのが私の結論。
それにしてもまとめ報告をしていただきありがとうございました。

コメントをありがとうございます
やはり、出かけてしまいました。好奇心には勝てませんね。初めて尽くしなのでお粗末な報告ですが、読んでいただいてありがとうございます。
二度は無いと思います。62になっての経験です。汗かきましたよ!

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ABOUT US
積山礼子
好奇心旺盛ないつもくたびれてるオババです。スマホ中毒でロカボに励んでます。 子育ては、いつの間にか卒業し 愛車(デミオ)の名義も気付けば娘名義に! ○○ロスが増えてくこの頃です。(๑˃̵ᴗ˂̵)