映画「引っ越し大名」を見てきました。
現代でも、引っ越しといえば大変なプロジェクト。1軒の家の引っ越しでも大変なのに、時は江戸時代、姫路藩の藩まるごとの大引っ越し!
あるとき、姫路藩に豊後日田への国替え(引っ越し)の命が下される。お城の中の荷物や、藩士とその家族もろともの大移動。大変な労力と資金が必要になる。さて、その総指揮を誰が執るのか?いわゆる「引っ越し奉行」、そんな大変のお役目、誰もしたがらない。そこへ片桐春之介(星野源)に白羽の矢が立つ。春之介は、書庫番という仕事をしていて、日がな一日書庫にこもって好きな書物を読んでいるような引きこもり侍だった。引っ越し奉行のお役目を断れば切腹、失敗しても切腹という危機に陥るが、引っ越し奉行前任者の娘・於蘭(おらん・高畑充希)や、幼なじみで武芸の達人鷹村源右衛門(高橋一生)の助けを得て、一つ一つの仕事を乗り切っていく。その仕事には、荷物を半分にするために藩士の家財を処分させたり(断捨離)、人足を雇わず自分たち侍で荷物を運ぼうと体を鍛えたり(筋トレ)、侍が荷物を運んでいると体裁が悪いので皆で人足に扮装したり(コスプレ)、お抱えの藩士の数を減らしたり(リストラ)と、現代社会の事柄を思い起こさせることがたくさん出てくる。これらはすべて、経費節減のための策であるが、そこにはちゃんと春之介の温かい情が入っているのだ。
引っ越し大名というのは、藩主・松平直矩(まつだいらなおのり)のこと。この人は実在の人物で、ほんとうにそういうあだ名がつけられたほど、国替えをしたそうである。直矩役は、及川光博。他の俳優陣も豪華でだし、教科書には載らない歴史の一幕を見たように楽しめた。
地味でさえないけどだんだんしっかりしてくる、春之介役は星野源くんにぴったりだったし、武芸の達人役・高橋一生くんのかっこいい殺陣のシーンもある。喜劇だけど、私はなぜか、じわじわとこみ上げるものが、要所要所にあった。春之介の母親になった気分で見ていたのかもしれない。春之介の母親役は富田靖子。
映画公開、荷造り開始は8月30日(金)。
初めまして♪映画大好き尾形です。
観て来たのですね。試写会ですか?
今日 王様のブランチでも紹介されてました
予告編を観て確かに城の引っ越しって大変だったろうなと
思います。今みたいにトラックやバスなんてないし(笑)
現代の私たちには想像もつきません
私も気になってる作品です
コメントありがとうございます。人気俳優さんたちがたくさん出ていて、ほんとに楽しく見られました。昔の人はえらいなぁと改めて思ったりして・・・。是非、ご覧になってください。
中々含蓄のある映画に様ですね。
ここしばらく映画館から遠ざかっていましたが、俄然見てみたくなりました。
8月30日からとの事、忘れずにチェックします。ありがとうございます。
テーマ曲をユニコーンが歌っていて、「でんでん」と言うタイトルです。なぜ「でんでん」なのかも、映画をご覧になればわかりますよ。