お母さん大学は、“孤育て”をなくし、お母さんの笑顔をつなげています

母ゴコロ横丁/たくさんの初めてと最後

明日は保育園終園記念の写真撮影と、最後の行事のマラソン大会。最後の工作を持ち帰り、長い長い保育園生活最後の月が始まった。これから卒園式までと、その後の3月末までの間にどれだけの「最後」を体験するのかな。

三男は保育園6年生。生後7か月から入園しずっとお世話になった保育園。たくさんの「初めて」を体験し続けた保育園。足かけ10年もお世話になった保育園。ママも3人分のたくさんの初めてと、たくさんの最後を経験した。

子育てに慣れず、些細なことで自分を責め、卑屈になっていた長男の子育て期。保育園に助けられたり、腹を立てたり…。そんな中、一人ひとり丁寧に観察し、母が一緒に過ごせない時間を細かく報告し共有してくれた先生方。

マイペースで身の回りの準備が苦手な次男に付きっきりで根気強く練習し、寄り添ってくれた先生。お調子者で甘え上手な三男をたくさんかわいがり、腸重積症で危険な瞬間も見逃さずに対応し命を救ってくれた先生。あれもこれも先生方への感謝は言い尽くせない。
これから訪れる「最後の時」への、大切な瞬間をゆっくり噛み締める。

持ち帰った工作は最後の作品になるのかな? 絵も上手になったね。しっかりお顔を描き分けて、ママとパパを想像したのかしら? 赤いたらこ唇と立派な富士額のおひなさま。後退した生え際のおだいりさま。眺めていると、つられて同じ笑顔になる。

卒園までもう少し。毎日の出来事を話す時間を大切にしよう。

(薄祥子/福岡市)